空冷RG50レストア記13

犯人はこいつか。

息子がHondaの250に乗るようになり、家に戻って来ていたRG50。
しばらく乗らなかったせいもあり、随分と調子を崩していた。とにかくアイドリングが安定しない。交差点などで止まるとそのままストールしてしまったり、青信号になるくらいのタイミングでストールしたり。
なんとかしようと、いじっているうちに。

キックアームのシャフトが折れてしまいました。
実はこれ、随分前に作業中に「ぐにゅ」としたことがあって、それを出入りしているお店の店長さんに言ったら、取っといた方がいいと言われ新品を購入してあった部品。
やれやれ、あれが役に立つ日が来たかと、引っ張り出したもののエンジンの右カバーを開けただけでは交換できない。

 仕方ない。縦割りにしてやろうじゃないかと、フレームから下ろした。流石にエアツールと特殊工具が必要だから、車に乗せていつもの店に行くと閉まっている。変だなぁと、本店に電話してみると、なんと店長さんが先月急死されたとのこと。お悔やみを述べて電話を切るが、さてどうしよう。
 50ccの2スト単気筒のエンジンはセンターから左右半分に割ってミッションにアクセスするようになっている。クランクケースを割るためには専用の工具が必要なのだ。それと、それを組み立てるときも専用の工具が必要だ。左側についているフライホイールを抜くのにも特殊工具が必要。そういった物をお店にエンジンを持ち込んで使わせていただくつもりだったのに。
 店長さんひとりでやっていた店なので閉まってしまった以上仕方がない、自分でやるしかないかと覚悟を決めてまずは工具の購入。

 紆余曲折あって、こんな感じ。
ここまで開いて折れたシャフトを交換できます。もちろん、開けた以上オイルシール類は新品に交換。ついでにピストンも中古ながら今までよりもマシなものに。
 なんとかかんとか組み上げて、さてキック一発。
 かかりません。
 少し初爆があっても、そのうちまったく音沙汰なしに。何がいけないのか?
 点火タイミングの問題かと、古びたタイミングライトを持ち出すが、上手く動かなくてきちんとフラッシュしてくれない。プラグを外してクランキングしてみるときちんと発火しているように見える。(若干火花が弱いかなーとおもったが、ここが後で思えばキモだった)
ネットで中古のキャブを買ったりして見たが動かない。諦め半分でシリンダーを抜いてみるとクランクがミッションオイルで濡れている。どうやらセンターシールが抜けてしまったみたいだ。一次圧縮が弱くてガスを十分に吸い込んでいないのではないか。もう、色々考える。
 考えていても仕方ないのでもう一度開いてやり直し。
 で、かかりません。
 なんとなく初爆はあるんですよ。でも、続かない。アイドリングなんてもってのほか。流石に座り込んで考えた。
 タイミングライトを新調してたのだが、これもほとんどフラッシュしてくれない。壊れているのか、さすが〇〇製か。・・・まてよ。RZ250で試してみるとちゃんとフラッシュしてくれる。となるとRGでは、フラッシュするだけのスパークが発生していないと言うこと?
 丁度手元にDT1のコイルがあったのでそれにNGKのレース用プラグケーブルをはんだ付けして組んでみた。すると、プラグをヘッドにあててクランキングしてみると今までと雲泥の差の火花が飛ぶ。そして組み付けてみると。
 キック一回で綺麗にアイドリング。やったー。
 思えば、外した状態でのスパークを信用したのが間違いだった。大昔、SR400の点火ユニットがおかしくなったときもちょうど同じような感じだった。火花は飛んでいるように見えるのだが、シリンダーに組み付けたときはちゃんと飛ばない。それがFETユニットを取り替えたら簡単にかかるようになった。その経験を生かせなかったことが悔しい。

 20年以上保存していたケーブル。コイルはDT1Fのもの。これも6Vだから大丈夫だろうと推測。いずれ純正品を探さねばと思う。

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